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文献詳細

雑誌文献

病院39巻3号

1980年03月発行

文献概要

設備機器総点検

透析用チェアー

著者: 織本正慶1

所属機関: 1織本病院

ページ範囲:P.241 - P.241

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 人工腎臓による血液透析を行う場合,患者が寝るあるいは座る,ベッドないしは椅子は何であってもよいわけであるが,当院では現在98名の透析療法を行っているが,外来透析者などはワイシャツの袖をまくって椅子に座って透析をしてもらうという気楽な雰囲気を出すために透析チェアー(天龍工業製)を使用している.これが27台あるが,実はこのチェアーはベッドよりは多少ともスペースをとらないという特徴以外は本来特徴があるものではないが,問題はこれに"007級"の細工を施してある点である.
 第1にこの左手のアームにナースコールボタンと,チェアーの真上の天上にある照明のスイッチとテレビ用ヘッドホンのジャックと更に外線につながる電話のジャックがあることである.ナースコールやヘッドホーンのジャックはともかくとして,透析中患者に重要な電話がかかったりしたとき,もし歩いて電話台の所へ行かなければならないとしたら大変なことになる.一般的には恐らく電話には出られませんと断るのが普通で,特別サービスをするとしたら何分かかけて,人工腎臓を通らない別な体外循環を形成してからでないと人工腎から患者は離れることができないのである.そこでこの電話のジャックは透析しながら話ができるということで,威力を発する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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