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文献詳細

雑誌文献

病院39巻3号

1980年03月発行

文献概要

精神病院医療の展開

保護室はどう使われているか

著者: 村田穰也1 井上正吾2 近藤廉治3 仙波恒雄4 金子嗣郎5

所属機関: 1国保西城病院精神科 2岩倉病院 3南信病院 4同和会千葉病院 5都立松沢病院精神科

ページ範囲:P.265 - P.271

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西城町国保西城病院精神科(広島県)
保護室についての私の考え方
 よく患者から保護室の体験について,非常に嫌な感情でもって話されることがある.入院したらすぐ独房に入れられ,呼べども叫べども,だれも来てくれなかった.豚小屋のように臭くて汚なくて暗く,非常に不安で恐ろしくて,と,また家族からも,保護室にずいぶん長く入れられて,面会もさせてもらえない.保護室というのは牢獄のようなところなんですね,と.
 いまだに多くの精神病院では入院→保護室収容→一般病棟といった定式化が無条件で行われ,病状とは関係なく一定期間は収容されるという実情があるようだ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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