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文献詳細

雑誌文献

病院39巻4号

1980年04月発行

文献概要

小特集 クリニカル・ファーマシィの導入

クリニカル・ファーマシィとは

著者: 斎藤太郎1

所属機関: 1関東逓信病院薬剤科

ページ範囲:P.301 - P.301

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患者志向patient-orientedの薬学
 クリニカル・ファーマシィ(Clinical pharmacy)といきなり言っても,何のことだか,皆目わからない方々が多いと思う.ここではまず,クリニカル・ファーマシィとは何か,を簡単に紹介しておきたい.
 Clinical Pharmacology臨床薬理学Clinical Pathology臨床病理学Clinical Psychology臨床心理学Clinical Chemistry臨床化学Clinical Physiology臨床生理学Clinical Biochemistry臨床生化学などからも分かるように,クリニカル・ファーマシィは,我が国では臨床薬学と呼称されている.Clinic (臨床)は,今や"bed—床に臨む"の意を必ずしも持っていない.現今,clinicは<基礎>に対する<応用>の意,<動物>に対する<ヒト>の意,個に対する<集団>の意・逆に<集団>に対する<個>の意,<理論>に対する<実際>の意,<物>に対する<ヒト>とか,<死んだもの>に対する<生きたもの>などの意にアクセントを付けて表現したものである."臨床"なる語を"床に臨む—病床に臨む"と単純に語源的に理解することによって,多くの誤解を招いている.クリニカル・ファーマシィを"病棟薬学"などと解釈するのもこれに属し,誤りである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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