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海外の医療
イタリアの国営医療への転換
著者: 久保田章市1
所属機関: 1厚生省保険局企画課
ページ範囲:P.355 - P.360
文献購入ページに移動 イタリアでは,医療保障制度の改革がなが年の懸案となっていたが,1978年12月に「国民保健サービス法」(1978年12月23日法律第833号)が制定され,79年1月1日から施行された.これにより,いよいよ80年から国民保健サービス制度が発足することになった.これはイタリアの医療保障制度を,従来の社会保険方式から,イギリスでみられるような租税を財源とする国民保健サービス(NHS)方式に転換するものであり,極めて注目に値する改革である.
イタリアの医療保障改革の動きは,数年前から我が国でも関心が持たれていたが,特に,1978年12,月に「国民保健サービス法」が制定されてから,社会保険関係者をはじめ一般の人々にも次第に知られるようになった.そして,この改革の目的は何か,なぜ改革が行われたのか,新制度の内容はどういうものか,医者の身分はどうなるのか,新制度はいつから実施されるのか,などの関心が寄せられた.
イタリアの医療保障改革の動きは,数年前から我が国でも関心が持たれていたが,特に,1978年12,月に「国民保健サービス法」が制定されてから,社会保険関係者をはじめ一般の人々にも次第に知られるようになった.そして,この改革の目的は何か,なぜ改革が行われたのか,新制度の内容はどういうものか,医者の身分はどうなるのか,新制度はいつから実施されるのか,などの関心が寄せられた.
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