icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院39巻6号

1980年06月発行

文献概要

医療の周辺 人間工学—病院建築への提言・2

機能の分類

著者: 古川俊之1

所属機関: 1東京大学医学部医用電子研究施設

ページ範囲:P.512 - P.513

文献購入ページに移動
 集中度の高い設計思想の病院は,敷地面積の制約や建築費の節減のためにも増える傾向にある.これには幾つかの利点があって,各科の連繋が良く,講堂,ロビイなどが共同利用でき,移動距離も少ない.外部からの侵入を防ぎやすく,維持費も相対的に低くなる.そこで欠点を補う積極策を考えれば,集中型設計の評価は更に高まるはずである.欠点の主なものは,防災上の問題と,改造・拡張に対する制限であり,その他,機能上では各科の独立性が悪く,窓のない部屋ができやすいことなどである.これらの対策としては,機能を分散することが肝要と考えられる.
 機能の分散は単に内科と外科を分けるといったことの他に,例えば火を使う場所,化学物質を扱う場所などを分ければ,防災対策は必然的に高水準となると期待できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら