文献詳細
新病院建築・32
文献概要
本センター設立の背景
救命救急センターの役割は,最重症救急患者の救命治療にある.また救急医療体制の中では,最終防波堤としての使命を担うものである.大阪府では本センターを大阪府北部における中核として位置づけ,人口200万人以上の地域からの最重症救急患者に対応させた.従ってこの構想に相当せる診療機能を保有することが設置の第一の条件であった.
設置にあたってもう一つ重要な議論が行われた.それは連営形態であるが,在来の概念では,総合病院附設・行政直営を原則とする救命救急センターを,完全独立型専門病院・外郭団体(財団法人千里保健医療センター)への運営委託という新方式を採用した.その理由は様々あるが,自主性のある思い切った運用を期待する点が大きく,結果的にも独立型による実診療上のデメリットは他の手段によってカバー可能とする考え方に致命的な誤算は生じていない.
救命救急センターの役割は,最重症救急患者の救命治療にある.また救急医療体制の中では,最終防波堤としての使命を担うものである.大阪府では本センターを大阪府北部における中核として位置づけ,人口200万人以上の地域からの最重症救急患者に対応させた.従ってこの構想に相当せる診療機能を保有することが設置の第一の条件であった.
設置にあたってもう一つ重要な議論が行われた.それは連営形態であるが,在来の概念では,総合病院附設・行政直営を原則とする救命救急センターを,完全独立型専門病院・外郭団体(財団法人千里保健医療センター)への運営委託という新方式を採用した.その理由は様々あるが,自主性のある思い切った運用を期待する点が大きく,結果的にも独立型による実診療上のデメリットは他の手段によってカバー可能とする考え方に致命的な誤算は生じていない.
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