icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院39巻8号

1980年08月発行

文献概要

新病院建築・32

大阪府立千里救命救急センターの設計

著者: 太田宗夫1

所属機関: 1大阪府立千里救命救急センター

ページ範囲:P.709 - P.713

文献購入ページに移動
本センター設立の背景
 救命救急センターの役割は,最重症救急患者の救命治療にある.また救急医療体制の中では,最終防波堤としての使命を担うものである.大阪府では本センターを大阪府北部における中核として位置づけ,人口200万人以上の地域からの最重症救急患者に対応させた.従ってこの構想に相当せる診療機能を保有することが設置の第一の条件であった.
 設置にあたってもう一つ重要な議論が行われた.それは連営形態であるが,在来の概念では,総合病院附設・行政直営を原則とする救命救急センターを,完全独立型専門病院・外郭団体(財団法人千里保健医療センター)への運営委託という新方式を採用した.その理由は様々あるが,自主性のある思い切った運用を期待する点が大きく,結果的にも独立型による実診療上のデメリットは他の手段によってカバー可能とする考え方に致命的な誤算は生じていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら