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文献詳細

雑誌文献

病院39巻9号

1980年09月発行

文献概要

特集 救急医療その院内体制・1

救急部門の運営経費と採算性

著者: 佐藤太一郎1 吉田力三2

所属機関: 1八千代病院外科 2八千代病院

ページ範囲:P.769 - P.772

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 救急医療は古くて新しい問題である.私どもが救急業務に関心を持って努力し始めてから20年近くの歳月が流れた1).初期には交通外傷がそのほとんど大部分を占めたが,最近では病院周辺の都市化が進んだこともあって救急患者の内容もかなり変化してきた.
 既に紹介した欧米の1,000床以上の病院の救急部2)のような救急医療専業の施設は我が国では未だ非常に少なく,多くの施設は私どもの病院がそうであるように片手間救急医療3)(兼業救急医療と唱えたい)であることは否めない事実である.そのような中型病院の救急医療における運営経費とその採算性を論ずることは誠に重要であるが,兼業であるがゆえに通常医療との絡み合いからその採算性の分析は困難であろう.しかしながら現今の救急二次医療の大部分を担っている中型病院の避けて通れぬ問題として,なるべく正面から取り組んでみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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