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昔の病院
著者: 森島侃一郎
所属機関:
ページ範囲:P.17 - P.17
文献購入ページに移動 明治10年頃の西南戦争当時東京,大阪長崎には病院らしい病院はあつたかも知れないがその他の地方では形ばかりの病院であつた。
その当時の軍医と名の附くものは極めて小数なので雇医で間に合わせたのである,勿論看護婦などという婦人は無かつたのである。この雇医とてもいい加減のもので戦役で負傷した兵士の繃帯の卷き方さえ知らないのが多く軍医さんが各所を駆け廻つて繃帯の卷き方を教える状況であつた。薬の方は梢相当にあつたようだつた。
その当時の軍医と名の附くものは極めて小数なので雇医で間に合わせたのである,勿論看護婦などという婦人は無かつたのである。この雇医とてもいい加減のもので戦役で負傷した兵士の繃帯の卷き方さえ知らないのが多く軍医さんが各所を駆け廻つて繃帯の卷き方を教える状況であつた。薬の方は梢相当にあつたようだつた。
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