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新 病院建築・46
比較的に見たヨーロッパ各国の病棟設計
著者: 伊藤誠1
所属機関: 1千葉大学工学部建築学科
ページ範囲:P.877 - P.883
文献購入ページに移動ヨークとスンズバル
前稿1)でイギリスのヨーク病院とスウェーデンのスンズバル病院を紹介した.いずれも多翼型平面の典型的な例としてである.しかし,多翼型を採るか否かはもともと成長変化の特に激しい診療部門にかかわる問題で,病棟の建築計画にはまた別の問題がある.
こうした観点から,両病院の病棟にもぜひ触れておきたいのである.というのは,どちらも医療施設における先進国の新しい病院で,しかもそれぞれ両国の代表的な建築家の手になる病院だからである.このところ,我が国の病院の特に病棟の設計はいささかマンネリズムに陥っているような感がある.これらの例は,そこからの脱出に何らかの示唆を含んでいるはずである.
前稿1)でイギリスのヨーク病院とスウェーデンのスンズバル病院を紹介した.いずれも多翼型平面の典型的な例としてである.しかし,多翼型を採るか否かはもともと成長変化の特に激しい診療部門にかかわる問題で,病棟の建築計画にはまた別の問題がある.
こうした観点から,両病院の病棟にもぜひ触れておきたいのである.というのは,どちらも医療施設における先進国の新しい病院で,しかもそれぞれ両国の代表的な建築家の手になる病院だからである.このところ,我が国の病院の特に病棟の設計はいささかマンネリズムに陥っているような感がある.これらの例は,そこからの脱出に何らかの示唆を含んでいるはずである.
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