文献詳細
病院管理の工夫
文献概要
4年間の教育を終え,内科病院の医療ソーシャルワーカーとして,その第一歩を踏み出そうとしたとき,職場に対する大きな希望と期待を抱いた反面,言いようもない不安に駆り立てられたことを覚えている.それは,職場にスーパーバイザーがいない実情や,"身分法"制定が定まっていない状況で,どのような方法をもってすれば,MSWの業務内容を明確にし得るのか,また封建的と言われる医療の場で,他のスタッフがどれだけ我々の職務を理解しているのか,という思いや,更には,大学教育における医療社会事業に関するカリキュラムの不完全さ(それは,決してMSWを養成するものではなかった)などがその背景にあったように思う.
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