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文献詳細

雑誌文献

病院40巻2号

1981年02月発行

文献概要

講座 解説・新しい医療機器・8

超音波診断装置

著者: 加曾利末喜1

所属機関: 1アロカ株式会社第1技術部

ページ範囲:P.150 - P.151

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超音波の歴史と超音波診断装置の概要
 我が国において超音波が実際に利用され始めたのは昭和24年(1949)で,超音波が診断に利用されたのは昭和29年(1954)頃のことで,順天堂大学の田中,和賀井らによって脳診断に用いられたのが最初であろう.その後超音波診断装置は急速の発展を遂げ,今日のような時代を迎えたのである.
 パルス法で用いられる装置の原理図を図1に示す.(a)高周波パルス発振器:略して発振器または送信器ともいい,振動子(電気振動を超音波振動に変換)に加えるべき高周波電圧を発生する電気回路である.(b)探触子:振動子をケースに取付けたもので,一般に送受共用として使用する.(c)受信器:組織などから反射して振動子によって受信され電気信号に変換された微弱な受信電圧を増幅拡大する回路である.(d)ブラウン管指示器:螢光面上に緑色などの輝点が現われる.(i)一定の輝度の光点が,時間軸方向(水平方向)に移動しながら,エコーの受かった瞬間に振幅軸方向(たて方向)に振れるようにした指示方法をAモード表示といい,(ii)エコーの受かった瞬間だけ光点が光るようにした表示方法を輝度変調といい,この方法で表示される.(e)横軸掃引器(スイープゼネレータ):時間軸電圧発生器ともいい,ブラウン管の光点が螢光面を一定速度で水平方向に移動するための電圧を発生させる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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