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文献詳細

雑誌文献

病院40巻2号

1981年02月発行

文献概要

病院職員のための医学知識

核医学の進歩

著者: 飯尾正宏1

所属機関: 1東京都養育院付属病院核医学放射線部

ページ範囲:P.154 - P.155

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核医学(nuclear medicine)とはどんな学問でしょうか
 今でこそ,「核医学」の名前は定着し,日本医学会の分科会にもなっていますが,20年前この専門を対象とする学会が誕生したころ,事務局をあずかっていた私たちは,細胞"核"の研究グループと誤解されて申込を受けるなど,いろいろと当惑したことが多かったものです.米国でも,頭の"n"を反対に"u"にして,unclear medicine (分からない医学)などという冗句が流行したものです.閑話休題.核医学とは,原子核物理学の医学利用であることは,現在広く知られています.1895年のX線の発見が,放射線医学を生んだように,核医学の起源は,1900年に発見されたγ線に始まっています.仁科芳雄博士らにより,世界でも早くから原子核物理学の研究が始められた日本は,戦後の一時の中断はあったにせよ,核医学の先進国の一つであり,質的にも量的にも,米国に次いで,世界第2の位置を占めています,現在600以上の病院が核医学施設を有しており,会員も2500名を数えます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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