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病院管理の工夫
院内製作
著者: 滝田実1
所属機関: 1武蔵野赤十字病院中央機械管理室
ページ範囲:P.244 - P.245
文献購入ページに移動 当院においては,昭和52年来比較的簡単な機器類を院内において製作し好評を得ているが,この院内製作は中央機械管理室として当初からこれを目的として始めたものではなく,副次的な業務として行っているものであるが,その院内製作開始の過程を一応述べてみたい.
現在の診療報酬体系の中で,本当の意味での良い医療,良い看護を提供しようと思えば,病院経営の中で省き得るむだは徹底的にこれを探索し排除してゆかなければならない.独立採算の病院では特にそれが必須条件になる.そのような意味でむだと目されるものは多々あるが,その中の一つが医療機械器具の不良投資である.すなわち病棟単位でなく視野を広くして病院単位で眺めるとき,配置されている機器類の稼働状況は非常に低いものであることは一目瞭然である.例えば吸引器・ネブライザー・蘇生器等々,各々の病棟に何台かずつ配置してあると思われるが,各時間帯ごとにその稼働を調査すれば恐らく10〜20%であろう.病院全体として,必要な時に,必要な機器が,直ちにしかも機能的に万全のものが,必要箇所に届けられるシステムを組めば,全体としての必要台数は半分以下になり効率的な運用が行えるのは当然である.したがってこのシステムが十分活用されれば,半分は不良投資ということになる.と同時に,常に万全の保守管理がされた機器を安心して使用することができるというメリットがある.
現在の診療報酬体系の中で,本当の意味での良い医療,良い看護を提供しようと思えば,病院経営の中で省き得るむだは徹底的にこれを探索し排除してゆかなければならない.独立採算の病院では特にそれが必須条件になる.そのような意味でむだと目されるものは多々あるが,その中の一つが医療機械器具の不良投資である.すなわち病棟単位でなく視野を広くして病院単位で眺めるとき,配置されている機器類の稼働状況は非常に低いものであることは一目瞭然である.例えば吸引器・ネブライザー・蘇生器等々,各々の病棟に何台かずつ配置してあると思われるが,各時間帯ごとにその稼働を調査すれば恐らく10〜20%であろう.病院全体として,必要な時に,必要な機器が,直ちにしかも機能的に万全のものが,必要箇所に届けられるシステムを組めば,全体としての必要台数は半分以下になり効率的な運用が行えるのは当然である.したがってこのシステムが十分活用されれば,半分は不良投資ということになる.と同時に,常に万全の保守管理がされた機器を安心して使用することができるというメリットがある.
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