文献詳細
病院精神医療の展開 対談
文献概要
■日本の精神病院の歴史
斎藤日本にヨーロッパ流の精神医療が入ってきたのは,ご承知のように明治になってからです.宗教的な患者さんの収容施設—お寺などのようなものは別として,病院らしいものは,公立から始まっています.
例えば京都の"南禅寺"は京都府の公立精神病院でした,京都府が患者を預かってもらったのです.厳密に言えば,江戸時代にも,患者さんを預かる施設はありましたが,"病院"の形態になったのは,東京でも公立が最初で,都立松沢病院の前身が上野の山から発足し,明治の中ごろにやっと民間の有志が病院らしいものを始めたわけです.
斎藤日本にヨーロッパ流の精神医療が入ってきたのは,ご承知のように明治になってからです.宗教的な患者さんの収容施設—お寺などのようなものは別として,病院らしいものは,公立から始まっています.
例えば京都の"南禅寺"は京都府の公立精神病院でした,京都府が患者を預かってもらったのです.厳密に言えば,江戸時代にも,患者さんを預かる施設はありましたが,"病院"の形態になったのは,東京でも公立が最初で,都立松沢病院の前身が上野の山から発足し,明治の中ごろにやっと民間の有志が病院らしいものを始めたわけです.
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