文献詳細
文献概要
病院職員のための医学知識
インターフェロン
著者: 岸田綱太郎1
所属機関: 1京都府立医大微生物学
ページ範囲:P.422 - P.423
文献購入ページに移動 インターフェロンという新造語が学術論文に登場してから25年近い年月を経ました.これがヒトの疾病に応用可能と考えられたのは1960年代の初期であるのに未だ一般に使える薬剤となっていません.一方マスコミは週に一度は大きく取り上げている現況で,患者やその家族からの矢のごとき要求にインターフェロン関係者,特にヒト用インターフェロン関係者(例えば私のごとき)は電話の応対だけでも全然本来の仕事を落ち着いて続ける時間がないので困っています.「まだ使える状態ではないのです.しばらくは無理ですから,ごかんべんを.」と説明するのが私の仕事です.しかしやがてはどこの病院でも使える時代が来ることも間近いと思うので,少しく質問にお答えすることにします.
掲載誌情報