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海外の医療
医学教育の新しい動き
著者: 紀伊國献三1
所属機関: 1筑波大学社会医学系
ページ範囲:P.444 - P.447
文献購入ページに移動 医学教育は常に新しくなければならない.医学及び関連科学は日進月歩し,それを身につけさせるための教育もまた日進月歩しなければならないからである.しかし医学教育の多くは教師の自主的判断で自然発生的に行われ,多くの場合,教育方法,教育制度そのものの新しい試みはさして要求されなかった.これが世界的に問題になり始めたのは1960年代であろう.例えばイギリスでは有名なトッドレポートの答申が68年に行われ,WHOでもギルベールによってEducational Handbookが69年に作られた.60年代に医学教育の改革は市民権を得たというべきであろう.その後の70年代はまさに様々な場所で,様々な改革が提案され実施された時期であった.本稿では70年代の改革のいくつかの問題点をトピック的に紹介しながらその底流を探ってみよう.
我が国において,1969年に日本医学教育学会が創立され,また78年には医学教育振興財団が設立されているのも70年代の世界的傾向を反映するものであろう.
我が国において,1969年に日本医学教育学会が創立され,また78年には医学教育振興財団が設立されているのも70年代の世界的傾向を反映するものであろう.
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