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文献詳細

雑誌文献

病院40巻5号

1981年05月発行

文献概要

海外の医療

医学教育の新しい動き

著者: 紀伊國献三1

所属機関: 1筑波大学社会医学系

ページ範囲:P.444 - P.447

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 医学教育は常に新しくなければならない.医学及び関連科学は日進月歩し,それを身につけさせるための教育もまた日進月歩しなければならないからである.しかし医学教育の多くは教師の自主的判断で自然発生的に行われ,多くの場合,教育方法,教育制度そのものの新しい試みはさして要求されなかった.これが世界的に問題になり始めたのは1960年代であろう.例えばイギリスでは有名なトッドレポートの答申が68年に行われ,WHOでもギルベールによってEducational Handbookが69年に作られた.60年代に医学教育の改革は市民権を得たというべきであろう.その後の70年代はまさに様々な場所で,様々な改革が提案され実施された時期であった.本稿では70年代の改革のいくつかの問題点をトピック的に紹介しながらその底流を探ってみよう.
 我が国において,1969年に日本医学教育学会が創立され,また78年には医学教育振興財団が設立されているのも70年代の世界的傾向を反映するものであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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