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特集 設備投資と技術革新
技術革新への病院の対応
著者: 横内寛1 寺田一郎2 須之内省三3 岩宮緑4 登内真5 亀田俊孝6 深瀬邦雄7
所属機関: 1国立長崎中央病院 2水原郷病院 3名古屋第一赤十字病院 4済生会境港病院 5土浦協同病院 6亀田総合病院 7日比谷病院
ページ範囲:P.572 - P.581
文献購入ページに移動約1年前,某新聞に第二次大戦後の間もない時期における胃内視鏡の開発が小説の形で連載された.敗戦後の器材や科学情報すべてに乏しいなかでの医師と技術者たちのひたむきな努力と患者への熱いヒューマニズムに強い感銘を受けたものである.最近も某月刊誌にレーザーメスの出現に関する記事が掲載された.本院でも腹腔鏡や超低体温麻酔などの面で若干の経験があるが,がんその他の不治とされる疾病に対して果敢に挑戦し,未知の分野をあくなく開拓する医師及びそれに協力する技術者または企業家の情熱には襟を正さずにはいられないものがある.
戦後において,医療技術の革新は大きく2回にわたるといわれる.すなわち,第1回は抗生物質の開発・輸血・麻酔の進歩であり,これにより日本人の平均寿命は大幅に伸びた.反面疾病構造にも変化をもたらし,より精細な検査ならびに治療法が求められてきた.第2回の技術革新は,これに対応するようにME機器が開発されるとともに医療のシステム化が図られつつあることである.
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