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リハビリテーション・その現状 対談
地域リハビリテーション活動を語る
著者: 竹内孝仁1 浜村明徳2
所属機関: 1東京医科歯科大学リハビリテーション科 2国立療養所長崎病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.591 - P.598
文献購入ページに移動竹内 地域という言葉は最近非常に盛んに使われていて,例えば地域医療とか地域看護とか,あるいは地域リハとか,まさしく氾濫状況にあるという印象を受けます.当然それに関する論文や主張も様々な形で現れています.しかし,それらを読んでみますと,必ずしも同じようなとらえ方がなされているわけではない.つまり,この氾濫状態の背景は,どうやら地域活動,地域医療ないしは地域リハというようなものが,概念的に非常に混乱しているからではないかと思います.
特に,リハの領域に目を向けたとき,いわゆる地域活動が,一体どういう必然性を持って出てくるかと言うことになると,あまりはっきりしたことは言われていない.このために,地域リハの実践も,どのようにしたらよいのかはっきりしていない.地域リハを考えるには,先ず第一に,リハの概念そのものをもう一度,掘り返す必要があると思います.
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