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文献詳細

雑誌文献

病院40巻9号

1981年09月発行

文献概要

病院職員のための医学知識

レーザーメス

著者: 正津晃1

所属機関: 1東海大学医学部外科学

ページ範囲:P.774 - P.775

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レーザーメスの原理を説明して下さい
 自然光は波長(すなわち色)も位相も異なる雑多な光の混合です.これに対しレーザー光は単一波長(すなわち単色光)で,位相も揃っています.したがってその波の山と山,谷と谷とを重ねあわせて増幅すると,大きなエネルギーを持つ光とすることができます.また以上の性質からレーザー光をレンズにより収束させると極めて小さい焦点にまで絞ることができ,ここに高いエネルギー密度を作り出すことができ,組織の切開,凝固が可能となります.これがレーザーメスの原理です.
 現在一般にレーザーメスと呼ばれているのは炭酸ガスレーザー,Nd—YAGレーザー,アルゴンレーザーの3種類です.そのうち切開,凝固両方が可能なのは炭酸ガスレーザーのみで,他の二つは凝固作用だけです.またこの他にルビーレーザーが臨床に用いられています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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