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小特集 院内診療各科の協力体制
中央放射線科と診療各科の協力
著者: 勝山直文1 多田信平2
所属機関: 1琉球大医学部放射線科 2東京慈恵会医大放射線科
ページ範囲:P.861 - P.862
文献購入ページに移動最近,医療機器の発展はめざましく,1972年にCTが出現して以来,超音波,核医学も進歩してきた.また最近は,デジタル・ラジオグラフィ,NMR (核磁気共鳴)も臨床に応用されつつある.これらの画像診断機器はすべてが,放射線を用いるわけではないが,中央放射線科という役割を考えると,一か所でまとめて管理するほうが種々の点で望ましいと思われる.これらの新しい機器を購入,設置する場合には,放射線医は各科の要求を聞き,それをまとめてどの機種が最もよいかを選択しなければならない.次に臨床に用いる段階では,最近発表された臨床研究に熟知し,どういったことが可能であるかを臨床各科に広める必要がある.更に,その検査の適応の有無,検査方法を決定し,その結果を読影して,必要ならば次の検査を指示する.このようにある程度以上の病院(300床以上)では,放射線医は必要であることが最近認識されるようになってきた.しかし,放射線医は数,質ともに十分とは言い難いのが現状である.
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