文献詳細
文献概要
人
両刃の剣 川崎医科大学学長 柴田進氏
著者: 山下貢司1
所属機関: 1川崎医科大学附属病院
ページ範囲:P.377 - P.377
文献購入ページに移動そもそも,私の先生との出会いは山口県立医大勤務の25年前にさかのぼる.私は病理の助手であり,先生は臨床病理の主任教授で,血液化学スペクトルの応用のもと,病態の分析を極めて客観的に行われ,若い医師たちの敬意の的であった.講義等も精力的で,簡単明瞭にして理路整然,説得力に富んだ話し口を,当時の私たちは柴田節と称し魅了されていたものである.その後大学の国立移管に際し,臨床病理学教室の存続に関して迂余曲折があり,互いに良き理解者であり互いに高い評価も惜しまなかった現在の川崎理事長のもとに移られ,共に御苦労の末,理想の医学教育を実現する大学を創設された.これが本学と聞いている.8年前私は再び,先生と共にここで学ぶようになったわけである.
掲載誌情報