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人
いつも未来を追う理想主義者 厚生団常務理事 大村潤四郎氏
著者: 松浦十四郎1
所属機関: 1社会保険審査会
ページ範囲:P.752 - P.752
文献購入ページに移動 厚生省で医師の技官がお互いに「先生」と呼ぶことは少ない.しかし大村先生は先生と呼ばれていた.それは先生が役人臭くなく,学者的雰囲気を持っておられるからであろう.先生はいつも新しい未来を追う理想主義者である.昭和20年10月に復員してすぐに鹿児島県で国保の診療所に居られたが,国保の診療所長として卓見を述べられたのが機になって,昭和28年に厚生省保険局に迎えられた.
厚生省は昭和20年代の終わりから昭和30年代始めにかけて新医療費体系を作ることに全力を挙げていた.先生はこの作業の中心におられ,常々理想とされていた医療技術の評価を基本とした診療報酬体系を作り,昭和33年の点数改正で実現させたことは保険医療の世界で知らない人はいない.
厚生省は昭和20年代の終わりから昭和30年代始めにかけて新医療費体系を作ることに全力を挙げていた.先生はこの作業の中心におられ,常々理想とされていた医療技術の評価を基本とした診療報酬体系を作り,昭和33年の点数改正で実現させたことは保険医療の世界で知らない人はいない.
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