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特集 病院過飽和時代への対応
病院とリースをめぐる問題点
著者: 車田松三郎1 岡本不器男2
所属機関: 1東北大学病院管理学 2社団法人国際観光施設協会
ページ範囲:P.761 - P.766
文献購入ページに移動病院は,患者に良い医療サービスを施すことを目的としている.そのためには,病院の経営状態を良好に維持していなければならない.ところが,病院はいわば生きものであるために,病院を取り巻く環境によって社会的・経済的な影響をもろに受けている.
今日,一般企業,とりわけ,中小企業では資金調達の方法のひとつとしてリース取引(契約)による設備投資をするようになってきた.「所有」から「使用」へという価値観の転換を図りながら経営の合理化を果たそうとするのである.このことは病院経営についても例外ではない.病院では,すなわち,最新式の高額な医療機器のリースによる利用率が高まって来ている.中には買い取りの病院もあるが,リース契約により投資効果を高めることができるので,リースは急速な勢いで普及してきた.
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