文献詳細
文献概要
特集 病院過飽和時代への対応
診療・経営・資本の分離の方向
著者: 一条勝夫1
所属機関: 1自治医科大学病院管理学
ページ範囲:P.767 - P.771
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「自由開業医制度」というと,医師が政治や権力などの他のだれからも干渉や支配を受けず,思いのままに診療できる医師にとっては理想的な制度のように思われている.しかしこのことは裏をかえせば,資本主義経済制度の自由放任の原則を求めていることになる.
医師であれば,どこでも開業でき,医療費の支払制度だけは社会保険のわくがあるが,いくら患者を集めてもうけようが,もうけた金をどう処分しようが自由である.しかし他面,開業資金を工面したり,経営が失敗すれば責任をとらなければならないわけで,この点では他の企業と全く同一である.
「自由開業医制度」というと,医師が政治や権力などの他のだれからも干渉や支配を受けず,思いのままに診療できる医師にとっては理想的な制度のように思われている.しかしこのことは裏をかえせば,資本主義経済制度の自由放任の原則を求めていることになる.
医師であれば,どこでも開業でき,医療費の支払制度だけは社会保険のわくがあるが,いくら患者を集めてもうけようが,もうけた金をどう処分しようが自由である.しかし他面,開業資金を工面したり,経営が失敗すれば責任をとらなければならないわけで,この点では他の企業と全く同一である.
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