文献詳細
文献概要
特集 病院過飽和時代への対応
医療産業の動向と病院の対応
著者: 西村周三1
所属機関: 1京都大学経済学部
ページ範囲:P.776 - P.778
文献購入ページに移動経済学から見た病院経営■
筆者に課せられたテーマは,医薬品産業やME機器産業をはじめとする医療産業が,近年の困難な病院経営の現状のもとでどのような動きを示すか,ということであるが,残念ながら筆者の能力不足のために,本稿ではこの種のノウハウを示すことはできない.
以下では,これに代えて,我が国の病院経営の現状について,やや基本的な疑問を呈することにしたい.我々経済学者にとっては,いわゆる医療産業の動向は基本的には,一般産業の動向と異なることはなく,病院経営がどのように変化を遂げようと,全く同じ論理で行動すると考えられるために,どうしても上記の課題に直接的に答えることができないからである.以下に述べるような点に関して,病院の意識変革が行われるならば,今後の医療産業の動向について明確な視点が得られるものと筆者は信じている.
筆者に課せられたテーマは,医薬品産業やME機器産業をはじめとする医療産業が,近年の困難な病院経営の現状のもとでどのような動きを示すか,ということであるが,残念ながら筆者の能力不足のために,本稿ではこの種のノウハウを示すことはできない.
以下では,これに代えて,我が国の病院経営の現状について,やや基本的な疑問を呈することにしたい.我々経済学者にとっては,いわゆる医療産業の動向は基本的には,一般産業の動向と異なることはなく,病院経営がどのように変化を遂げようと,全く同じ論理で行動すると考えられるために,どうしても上記の課題に直接的に答えることができないからである.以下に述べるような点に関して,病院の意識変革が行われるならば,今後の医療産業の動向について明確な視点が得られるものと筆者は信じている.
掲載誌情報