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文献詳細

雑誌文献

病院42巻12号

1983年12月発行

文献概要

病院職員の基礎知識 診療科の知識

歯科

著者: 酒泉和夫1

所属機関: 1東海大学医学部口腔外科

ページ範囲:P.1060 - P.1060

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 歯科の歴史BC1800年ころ古代バビロニア時代の粘土板に歯痛療法が記され,BC1700年ごろのエジプトのパピルスには歯痛療法と歯肉出」血に対する療法が述べられており,これが記録として残る最古のものであろう.BC1000年ごろの中国の医書が京都・仁和寺にあり,ここには歯痛に対する塗布薬・内服薬の記載がある.BC377年死亡の医学の祖ヒポクラテスの記録には歯学についての記載は少量で,紀元0年ごろ書かれたCelsusのDe Medicinaという本には歯の治療に関係したことが多数載っている.中世は比較的医学が進歩した時代で,15世紀の口腔清掃十か条は,今日のものと大差がないほどである.
 日本の歯科事情は15世紀のころ,皇室医・丹波康頼が歯科専門医となり,これが歯科医の始まりであろうと思われる.法的に医師・歯科医師の制度が決まったのは1906年で,その翌年学校が創立された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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