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雑誌目次

雑誌文献

病院42巻2号

1983年02月発行

雑誌目次

グラフ

日高地域内医療機関と連携—総合病院浦河赤十字病院

ページ範囲:P.101 - P.106

 その基本理念として,包括医療・需要即応・機会均等・人間関係の尊重・自主性の尊重・公共性の尊重の六つの原則を掲げ,各関係機関の有機的活動と保健医療体系の確立を目標としている.
 また保健医療圏は,第一次保健医療圏を市町村,第二次を広域生活圏によって21圏域に,更に第三次を道南,道央,道北,道東の4圏域に設定.この圏域内で各レベルの医療サービスを完結し得るよう各医療機関を整備し,機能分担と連携を図ろうとしている.

熱意とファイトの人 聖隷浜松病院院長 中山耕作氏

著者: 織畑秀夫

ページ範囲:P.108 - P.108

 東京女子医大の故榊原仟教授の下で外科を修練された中山耕作先生とは,ちょうど心臓外科発展の時期に,共に日夜苦労した仲間である.
 先生は海軍にいた経験もあって,誠に熱意に溢れたファイトの持ち主であった.特に昭和29年ごろ,開心術のための低体温法の研究では,犬を雪で冷やし,ストーブの前で暖めたが,どうもうまくいかず,やがて人工呼吸をしながら冷却・加温をして始めて長期生存例を得たときは,二人して本当に喜び合ったものである.この成功が,やがて榊原仟教授による日本の開心術第1例の成功につながったのである.

シリーズ・対話

教育と医療

著者: 林竹二 ,   塙正男

ページ範囲:P.109 - P.116

■子どもの中に入り込む
 塙林先生は大学の研究者という立場から学部長,更に宮城教育大学の学長になられ,退官後の現在も,各地で「授業」を精力的にやられていますが,この「授業」をどういうお考えで,またどういう時期に始められたのか,まずお話いただけますか.
 林私は東北大学でいわゆるアカデミックな勉強ばかりをしていました.私の研究テーマは,初めはアリストテレスの「質量」とかプラトンの「空間」といった問題だったわけです.これは,実践に全く縁のないような問題です.

小特集 医療施設間連携の試みと実践

広島県医療基本計画における連携の基本的考え方

著者: 平田敏夫

ページ範囲:P.117 - P.118

計画の策定■
 広島県,広島県医師会,広島大学の三者は,昭和50年6月に広島県医療基本問題連絡協議会(協議会会長は県医師会長)を設置し,鋭意研究討議を重ね,昭和53年2月に"広島県保健医療基本計画"の策定を完了し,県知事に提言した.
 この計画の目的は,県民の健康の保持,増進から疾病の予防・治療・リハビリテーションまでを包括した保健医療体制の確立を目指すことにある.県は長期総合計画の中にこの考え方を組み込み,着々実施に進んでいる.

公的病院と保健所の連携

著者: 岡本祐三

ページ範囲:P.119 - P.120

深刻なギャップ■
 病院は"治療"の専門機関であり,保健所は"予防"の専門機関である,と言われる.したがって,この両者が協力し合えば,その地域の保健医療水準は飛躍的に向上することが期待される.ところが,現実には,この協力関係は,全国ほとんどの府県において実現していないと言えよう.保健婦さんたちの集会では,常に地域の医療機関や医師の協力,理解のなさに対する不満が渦巻く一方,病院や診療所側からは,医師や看護婦を含めて保健所に対する期待はもちろん,不満の声すらない.ここに両者の間に横たわる深刻なギャップが存在する.このようなギャップが形成された要因を考えると,我が国の戦後の医療社会の構造の変化の歴史に根ざしたものであると言えよう.
 我が国が近代国家になって以来今日に至るまで,医療保健活動は大別すると二つの流れに分けることができる.一つは,病院,診療所を中心とする臨床医学,あるいは治療医学と呼ばれるものであり,もう一つは,保健所(及び結核予防会)などを中心とする予防,防疫,環境衛生活動を行うところの公衆衛生活動と呼ばれるものである.しかし,これら二つの流れは,国民の健康水準を向上させるための統一的な構造のもとに,相互に呼応しながら発足,発達したものではなかった.

産科及び新生児救急医療における連携—愛知県の病院間及び病院診療所間

著者: 野口圭一

ページ範囲:P.121 - P.123

 大衆は,大病院志向の傾向がある.大病院での分娩は,新生児製造工場的な面がないとは言えない.しかも,大都会の市街地を除き,小都市の自治体病院などでは,大建築の割には,スタッフは必ずしも充実しているとは言えないし,分娩数の増加のため,全分娩に医師が立ち合うことができない状態も多い.そこでの,緊急時の対処にも不安がないとは言えないし,異常新生児に対する対処も,その病院での小児科では不可能なことが多い.
 私的の医療機関での分娩,すなわち「はげまし」の,「手づくり」の医師立ち合いの分娩を望むものもある.国公立・公的病院志向とは言え,なお,私的単科の医療機関での分娩は,全体の過半数を占めている.この分娩状態で,我が国の新生児死亡率,やや遅れたとは言え妊婦死亡率も急速に改善されたことから,このような分娩のあり方を否定することはできない.

救急及び新生児医療における連携—聖マリア病院と地域・病院・診療所

著者: 井手義雄

ページ範囲:P.124 - P.126

 地域社会における救急患者,重症患者の発生に対して,消防署,地域医師会,病院,診療所などに協力するため,聖マリア病院は,昭和33年外科治療及び未熟児養育を開始するとともに救急車を整備し,昭和38年より救急医療を開始,昭和39年4月より救急医療スタッフの24時間待機体制をとり,同年12月福岡県救急告示病院としての指定を受けた.
 昭和43年には病棟本館落成とともに救急医療センターを開設,交通事故などを含む一般救急患者の収療の強化を図った.また昭和47年にはショック及び薬物中毒などに伴う急性腎不全及び慢性腎不全患者収療のため人工腎臓センターを開設,昭和49年には,腎不全患者増加に伴い人工腎臓センターを増設,更に昭和53年には,新生児,小児,小児外科患者の増加に伴い新生児・小児救急医療センターを完成している.

横浜市医師会と横浜市立大病院の連携

著者: 森山東一郎

ページ範囲:P.127 - P.128

 横浜市立大学医学部病院は,明治24年神奈川県の管理下にあった十全病院(明治7年2月神奈川県の民間より移管)が横浜市に移管され,横浜市立十全病院となったものをその前身としている.
 一方,昭和19年横浜市立医学専門学校が設立され,市立十全病院は付属病院として改称され現在に及んでいる.

秦野・伊勢原医師会と東海大学病院の連携

著者: 正津晃

ページ範囲:P.129 - P.130

 東海大学医学部の発足が正式に決まったのは,昭和47年秋であった.そのころ,伊勢原市の現在地に医学部・病院を作るについては,秦野・伊勢原医師会をはじめ,近隣医師会と大学本部の方々の間にいろいろ折衝があったと聞いているが,詳細は知らない.伊勢原市は人口わずか7万,秦野市は12万で,すぐ北は丹沢の山々である.近隣の平塚・厚木を加えても,4市合計人口56万に過ぎない.ここに病床1,000床の大学病院ができることは,地元医師会としてたやすく受け入れられることではなかったと思う.恐らく一部には強い反対意見もあったであろう.
 筆者の父は開業医であったから,地区に大病院が進出してくる計画と,これに対する医師会,住民の反応はよく家庭の話題になっていた.だからこれに対する開業の先生方の不安は,筆者には身にしみて分かる気がしていた.こんな大きな病院ができたら,地元の先生方は大減収になるのではないか,大学病院側の一員としても心配であった.

藤沢市民病院と市医師会の連携

著者: 柏木政伸

ページ範囲:P.131 - P.132

 本稿は,日ごろ行っている藤沢市民病院と市医師会との連携を明らかにすることにあるが,まず本院の位置づけや現況について簡単に触れ,次いで両者の連携について述べたい.

山梨県における自治体病院間の連携

著者: 渡辺信夫

ページ範囲:P.133 - P.134

 病院間の機能分化と連携は,地域医療計画の中で最も重要な機構であり,これなくして地域医療の推進は不可能と考えている.したがって,県当局も自治体病院間の連携強化については,特に積極的姿勢で取り組んでいる.我々もまた医療機関の連帯意識の中で自主的にその推進を計ってきた.
 その経過を踏まえ,現況を報告し今後の問題点を思索してみたい.

北九州市の民間病院と診療所の連携—健和会2病院の開放型病院の試み

著者: 平嶋良次

ページ範囲:P.135 - P.136

 7月1日に,健和総合病院(374床)と長行病院(240床)が,開放型病院運営を開始してから,6か月が経過した.現在,市内開業医の17パーセントに当たる137名の先生方が登録会員として利用されている(表1).
 ただ残念なことには,2病院とも法的要件を備え,実態的にも開放型病院の運営がなされているにもかかわらず,厚生省へ承認申請をして7か月以上が過ぎようとする今日に至るもなお,承認を得られていない.厚生省の見解は,開放型病院は実質的に地方公共団体立病院と医師会立病院に限られており,民間病院の承認は初めてのケースなので検討中というである.紙数の都合で厚生省見解の矛盾については触れることはできないが,各地の開放型病院の実態調査や法的要件の検討などを通じて得られた当法人の見解については,当法人発行の「調査・統計・資料」誌4号,また田中隆氏の「"開放型病院"をめざす福岡健和会の2病院」(「民医連医療」118号,45〜61頁,1982)に詳しいので,ご参照いただければ幸いである.

喉頭がん検診制度における病院と開業医師の連携

著者: 小野勇

ページ範囲:P.137 - P.137

 当センターが喉頭がんの検診制度の確立を目指して,研究に着手したのは昭和54年7月であった.以来3年間その実現に向かって努力してきた.喉頭がん検診を定着せしめ,永続性のあるものにするためには,がんセンターとか大学病院が中心となるべきではなく,地域医療の一環として行われなければならないということは,筆者の従来からの主張であった.この3年間はそのための準備期間であったと言って過言ではない.その間,全国の大学病院,国公立病院耳鼻咽喉科医師及び東京都内の開業医師に対するアンケート調査,喉頭がんの疫学的研究に基づく「喉頭がん高危険群」の設定などの研究を行った.更に開業医師を訪れた「喉頭がん高危険群」患者における喉頭がんの頻度などを調査した.そして今回,第1回の喉頭がん検診を実現するに至った.

お知らせ

昭和58年度厚生省病院管理研究所研修生募集

ページ範囲:P.126 - P.126

病院管理専攻科・研究科
病院の幹部となる人材ならびに病院管理の専門家の養成
<資格>専攻科:現に病院に勤務する者,または病院の管理に従事しようとする者で短大卒以上の学歴を有する者,またはこれと同程度の学力を有すると所属長が認めた者で年齢45歳以下の者.研究科:将来病院管理の専門家もしくは研究者を志す者で,大学卒以上の学歴を有する者またはこれと同程度の学力を有すると所属長が認めた者で年齢35歳以下の者.

特別寄稿

イギリス及び西ドイツの医療計画—我が国との保健医療体制の比較

著者: 石野誠

ページ範囲:P.138 - P.143

近年わが国においても医療費の問題がマスコミを賑わすようになり関心が高まってきているようにみえる.しかし,この関心というよりむしろ憂慮は財政当局及び有識者の間であり,国民全体の問題としての意識の盛り上がりはまだそれほどでもないように思われる.実際,現在各種の医療保険の財政状態は悪化しており,例えば政府管掌健康保険や日雇労働者健康保険は多額の累積赤字を抱えている.また国民健康保険は被保険者の所得水準が比較的低いこと及び加入者に占める70歳以上の老人の割合が8.5%にのぼることなどから,保険料のみでは収支を合わせることは困難で,多額の国庫補助で収支を合わせている現状にあり,当然のことながら財政当局の関心は強く,今後人口構造の老齢化が急速に進む中で保険財政の建て直しのためになんらかの手が打たれねばならないことは明白である.老人保健法のねらいもここにある.(表1〜4)
 人口の老齢化が進んでいる先進工業国においては,すでに医療費の問題が表面化しており,それに対して種々の医療費抑制策がこれまで打ち出されてきている.その方策としては,社会保険制度の国々においてはまず財源確保,つまり保険料率の引き上げを行い,また各種保険制度間の財政調整を行っている.

病院精神医療の展開

精神病院経営と医療経済

著者: 仙波恒雄

ページ範囲:P.144 - P.148

 年々膨張する総医療費に対して,医療費抑制政策(適正化)が国家的命題として,今までにもまして厳しく取られようとしている昨今,医療人は等しく大きな不安を持つとともに,あるべき医療システム論や診療報酬改定の攻防戦も盛んである.
 常に,将来あるべき医療システムを十分に支える医療経済の基盤が打ち立てられ,保証されるのが本筋であるが,残念ながら現在までたどってきた道は,全く財政主導型であると言えよう.つまり,狭義には,保険診療報酬の点数表によって医療供給システムが形作られている,と言っても過言ではない.今後,医療費適正化政策を取るに際しては,まず何よりも現状を把握し,医療理念に沿いつつ医療効率を図っていかなければ,上記の命題を果たすことはできないであろう.

税務QアンドA

非常勤パート医師の源泉税

著者: 森久雄

ページ範囲:P.149 - P.149

 問当病院は,医療法人社団であります.常勤医師の確保が困難なため,院長の出身大学医局から,非常勤医師の派遣を受けています.その態様は,1)内科,外科,眼科,耳鼻科の医師(おおむね助教授,講師級)2)当直医(日曜,祭日の日直医を含む)に分かれていますが,源泉税は,1)については,その都度10%の税率2)については,その都度,日額表丙欄の税率で徴収して納付していました.
 ところが,今回の源泉税の税務調査に際して,過去3か年間に遡及して日額表乙欄で課税すると言われ,その不足税額は数億円になるとのこと,驚駭してしまいました.

講座 病院経営分析入門・23

健全性の検討

著者: 一条勝夫

ページ範囲:P.150 - P.151

 経営体として体質に欠陥がないか,現在だけでなく将来にわたって,長期的にも,このまま推移していって安全であるか,つまり経営体質の健全性を検討することが必要である.

病院職員の基礎知識 診療科の知識

外科

著者: 相馬智

ページ範囲:P.152 - P.152

外科の歴史
 外から身体の中をうかがうのに内科,中を開いて臓器を処理するのに外科とは,これいかに,古くからいいならされた謎なぞである.さて,外科とは何を扱う診療科なのか,素人にはメスで身体の部分を切りさいなむ科という,恐ろしいイメージが先にわくのではなかろうか.
 歴史的にみれば,内科に続いて外科,というよりは助産術科が医療としての地位を得ていた.史実の上ではヒポクラテスの時代から記載はあるが,実際には,いつの頃からか長い間の経験によって,医学教育の全くない理髪師だとか,金創医といわれる人が,膿瘍の切開,脱臼や骨折の処置,抜歯あるいは四肢の切断術をやっていた.今日の床屋の看板の青赤白の模様は,その名残を残すものといわれている.この時代では,医療は主として僧侶の管轄下にあり,教会での流血を忌むということから外科手術は医療から遠ざけられていた.16世紀のルネッサンス時代になると人体解剖学が発達し,創傷治癒への関心や血管結紮による止血法が考案され,外科の立場は著しく引き上げられた.しかし内科から見れば,外科の立場はまだまだ低かった.

医療制度の知識

医療の供給

著者: 矢野周作 ,   北川定謙 ,   土居真 ,   藤崎清道

ページ範囲:P.153 - P.153

1.医療施設
 我が国の医療施設は,地域社会の医療需要に対して疾病の診断・治療を中心とした医療の場を提供しているわけですが,この医療施設がどのように規定されいるのか,その概要について述べてみたいと思います.

ケーススタディ・人の管理

強い性格でパートナーがいつかない古参女子事務員

ページ範囲:P.154 - P.155

〔事例〕
 これはごく最近のこと,今をさかのぼる3か月ばかり前に,臨床検査室の受付事務に欠員が生じ,中年の女性Aさんを採用した.
 病院の中の職場にはそれぞれ伝統的なカラーがあるもの,この受付には昔からとかく人の定着が悪く,このAさんの前にすでに2名の女性が,比較的短期間にこの職場を去っている.この原因はもちろんもう1人の受付員である,古参の中年女性Bさんにあるわけだが,この女性を取り巻く背景とか特性についてまず触れておきたい.

新 病院建築・62

兵庫県立姫路循環器病センターの設計

著者: 梶原昭二

ページ範囲:P.157 - P.163

病院の概要
 兵庫県立姫路循環器病センターは,循環器及び代謝系疾患の専門病院として,また第3次救急病院として,県西部の基幹病院となるべく企画された新設病院である.
 副次的な性格として循環器系と代謝系疾患に関連する研修機関及び西播地域(とくに県西部を称する)の医療情報センターとしての性格も併せ持つ,定床300床の10番目の県立病院として誕生した.

老人医療と福祉の課題

武蔵野市老後保障制度—在宅ケア充実の一方法として

著者: 山本茂夫

ページ範囲:P.164 - P.167

在宅ケアの立ち遅れと老人入院患者■
 林厚相は12月29日開かれた中央社会保障医療協議会(円城寺次郎会長)に,2月から実施される老人保健法に基づく診療報酬改定について諮問し,答申を受けた.
 それは,在宅寝たきり老人に対する「生活指導料」の新設に引きかえ,老人入院患者の医療費を引き下げるもので,老人に対する医療を入院医療から地域,家庭での医療に転換し,投薬よりも指導を重視する医療を目指すものであろう.

病院と地域活動

在宅医療と医療機関の課題

著者: 池田信明

ページ範囲:P.168 - P.170

 在宅医療の重要性が言われだして久しい.全国の医療機関から,様々な取り組みが報告されている.一方,81年診療報酬改訂以降,非採算部門である訪問看護部門を縮小せざるを得ないところも出ている.今後の医療問題を語る上で避けてとおることのできない在宅医療問題について医療機関がどう取り組むべきか論じてみたい.

中小規模病院の運営

現代事務長論—「いま本音を」

著者: 岩田明達

ページ範囲:P.171 - P.173

 医療に携わる者の共通した信念がある.それは特別に最先端を行く高度医療でなくとも良質な医療をムラなく提供したい,名医よりも良医になりたい,常に向上心を持ち,医学医術を地域に自分(病院)を通して償還したい,など.これらのことは常に医療関係者の考えにある.
 それでは良質の医療の医療機関とは一体どういうものなのだろう.

民間病院を見る,聞く,語る・10

痴呆のリハビリテーションに取組む—愛知県・山本病院

著者: 山本孝之 ,   編集室

ページ範囲:P.174 - P.179

 国鉄豊橋駅から車で15分,市街地の一画に我が国唯一のぼけ専門病院,医療法人山本病院がある.病床数100,職員数71.
 山本病院は院長山本孝之氏の個人診療所として出発し,一般リハビリテーション病院の時代を経て,3年前から今の形になった.その間に山本院長は,身体障害者療護施設,精薄施設,軽費老人ホーム,特別養護老人ホーム,病院(150床)などから成る野依福祉村を設立され,福祉村理事長も兼任している.

基本情報

病院

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1383

印刷版ISSN 0385-2377

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