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特集 主治医に協力する医師たち—麻酔・放射線・病理等の問題点
主治医に協力する医師たちの現状と将来の方向
著者: 石川徹1 向井清2 森脇昭介3 神山洋一郎4 浅野定5 小笠原道夫6
所属機関: 1聖マリアンナ医大放射線科 2防衛医科大学校病院検査部 3国立病院四国がんセンター病理検査科 4順天堂大学医学部麻酔科 5公立豊岡病院 6河北総合病院
ページ範囲:P.764 - P.775
文献購入ページに移動近年,computed tomography (CT),超音波検査(US),核医学検査(RI)など新しいmodalityの発展また光ディスクなど情報のファイリングの進歩には目をみはるものがあり,それらを扱う放射線科,放射線科診断医のあり方も再検討がなされねばならない時代が来ていると思われる.すなわち,この画像情報の渦の中でそれをうまく交通整理してゆくようなコンサルタントとしての放射線科医が諸外国では要求されて来ているのである1).しかるに我が国では,中央放射線部のように設備を中央化することは早くから行われているが,modalityの選択,画像診断,画縁の管理などはすべて各科に任されており,各科相互の情報交換が少ないため,かなりのむだが行われていることは事実である.このように日本における世界の最先端を誇るテクノロジーとシステムの後進性という矛盾を我々医師は深刻に考えねばならない時がきていると思われる.
我々の施設における放射線科医の業務内容を紹介し,次いでこれからの放射線診断医のあり方について討議したいと思う.
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