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シリーズ・病院経営
病院における管理会計の導入
著者: 佐藤進1
所属機関: 1財団法人総合花巻病院
ページ範囲:P.866 - P.870
文献購入ページに移動 制度としての原価計算は,総合原価計算と個別原価計算とに大別される.病院経営においても,原価計算の必要性は痛感されている.しかし,医療行為に原価計算制度を導入する場合の障害は,医療においては,同一医療行為を反復継続的に行い得ないことである.したがって,総合原価計算の厳密な適用は困難である.医療行為の個別性,多様性より見れば,個別原価計算が適当である.
しかし,患者一人一人について,個別に原価計算を行うことは,件数が多く,その要する費用などを考えるならば,これもまた実施困難である.従来,医療の場で行われている,いわゆる原価計算は財務会計と有機的に結合した制度としての原価計算ではなく,単に,ある期間を限っての原価調査に過ぎず,財務会計の結果とは別個のものである.
しかし,患者一人一人について,個別に原価計算を行うことは,件数が多く,その要する費用などを考えるならば,これもまた実施困難である.従来,医療の場で行われている,いわゆる原価計算は財務会計と有機的に結合した制度としての原価計算ではなく,単に,ある期間を限っての原価調査に過ぎず,財務会計の結果とは別個のものである.
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