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文献詳細

雑誌文献

病院43巻10号

1984年10月発行

文献概要

ひとこと

"ものは相談"

著者: 清水正章1

所属機関: 1清水病院

ページ範囲:P.890 - P.890

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(一)
 「ものは相談だが」と切り出される相談は,大抵簡単に乗れない相談である場合が多い.だがその内容の難易は別として,考えてみれば,私たちは毎日相談の中に明け暮れしているようなものではなかろうか.
 そこで念のため,このほど改訂新版の広辞苑を開いてみると,相談の意味が大まかに二つに分けてあり,その一つは「互いに意見を出して話し合うこと」とあり,これは対等の立場での話し合いに感じられる.今一つは「他人に意見を求めること」とあるから,ある程度,知恵の貸し借りのニュアンスが感じられ,対等でない場合も含むように理解される.続いて「相談役」という項があって,「会社で重大な事項または紛議などに,適当な助言,調停などする役であるが,法定機関ではない」とある.私だけがそう思うのかもしれないが,あの松下グループ傘下にある多数の会社の重役陣に,必ずその名をみる松下幸之助氏のための解説のようにまで感じるのは思い過ごしというものだろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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