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文献詳細

雑誌文献

病院43巻12号

1984年12月発行

文献概要

寄稿 施設ケアと在宅ケア

今後の施設医療を考える—堀川病院における在宅療養活動10年の経験を踏まえて

著者: 井上泰1

所属機関: 1堀川病院内科

ページ範囲:P.1021 - P.1027

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理想と現実の間で
 患者さんの生活現場を見るということは,大変勇気のいる行為である.こんなことなら,往診に来なければよかったと,内心絶句する時がどんなに多いことだろう.現場を見た結果,必然的に生じてくる医師としての社会的責任の重さに恐れおののくからである.私は,往診とは,医療従事者が,どうしても一度は通らねばならない修羅場であると考えている.
 理想と現実の間で,未来を信じつつも,病いを担ってしまった患者さんの生活現場の深刻さを思う時,大きな危機感が私にはある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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