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新 病院建築・74
山形県金山町立病院の設計
著者: 林寛治1
所属機関: 1林寛治設計事務所
ページ範囲:P.161 - P.168
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金山町は山形県東北部の山林に囲まれた人口8,000余の豪雪地である.
金山町立病院は昭和26年,金山町国民健康保険の直営病院として一般病床20床で発足した.開設当時は結核患者が極めて多く,健康者に対する感染の危険性が大であった.昭和32年一般病床15床,結核病床30床計45床として結核患者撲滅を期した診療に入った.この結果,昭和36年には結核患者が急減した.このように結核病のみならず,この地域特有の高血圧,がん等の成人病その他の疾病治療に果たした役割は大きいものがあるが,時代の推移とともに周辺市町村の自治体病院の建設が進み,来院患者数が減少し,財政は悪化した.昭和38年には基準給食,基準寝具の認可を受け,39年には病院を企業会計方式に切り替え財政運営の合理化を推進した.
金山町は山形県東北部の山林に囲まれた人口8,000余の豪雪地である.
金山町立病院は昭和26年,金山町国民健康保険の直営病院として一般病床20床で発足した.開設当時は結核患者が極めて多く,健康者に対する感染の危険性が大であった.昭和32年一般病床15床,結核病床30床計45床として結核患者撲滅を期した診療に入った.この結果,昭和36年には結核患者が急減した.このように結核病のみならず,この地域特有の高血圧,がん等の成人病その他の疾病治療に果たした役割は大きいものがあるが,時代の推移とともに周辺市町村の自治体病院の建設が進み,来院患者数が減少し,財政は悪化した.昭和38年には基準給食,基準寝具の認可を受け,39年には病院を企業会計方式に切り替え財政運営の合理化を推進した.
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