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文献詳細

雑誌文献

病院43巻3号

1984年03月発行

文献概要

特集 医療費抑制下における給与費対策

医師給与の将来像

著者: 二木立1

所属機関: 1代々木病院理学診療科

ページ範囲:P.228 - P.232

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 財政再建を大義名分とした厚生省の医療費抑制政策は1980年代に入り一段と厳しさを増している.昭和56年度の国民医療費増加率は3年ぶりの医療費改定が行われたにもかかわらず7.4%にとどまり,この統計が始まって以来の最低を記録した.更に,最近の厚生省保険局の「モデル計算」によれば,国民医療費の今後の増加率は年平均7.7%にとどまると推計されている.
 それとは逆に医師数は昭和50年代に急増し,厚生省の60年に「人口10万対150人」という目標は2年早く58年度に達成される状況にある.医師数はその後も急増を続け,昭和75年(2000年)には人口10万対210人に達すると推計されている.これは現在深刻な医師過剰に悩むイタリアの水準である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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