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特集 看護度と必要要員
看護のケアニードに基づいた人員配置—適正な人員配置を求めて
著者: 栗原やま1
所属機関: 1虎の門病院
ページ範囲:P.386 - P.391
文献購入ページに移動はじめに
看護部長の役割,機能は,それぞれおかれている病院の状況によって,様々であろうと思われる.当院の場合,看護部長の年間業務計画の様々の問題のうち何にもまして,重要な問題は,良いナースになるであろう看護学生に,1人でも多く応募していただくことである.そのためには,普段の看護体制,たとえば,院内教育の充実,看護業務量の分析などによる適正な人員配置,専門職志向,及び,働く環境についてのナースの健全なニーズを満たせるよう計画することであろうと考えている.しかし,最近の医療機器,及び技術の進歩は,臨床における検査の増加をともない,かつ,治療内容等の複雑さは,看護ケア量の増大とナースの精神的緊張を高めてきている.そうした中で,適正な人員配置ということは,実際に,極めて難しい問題である.それはいうまでもないことであるが,患者の看護ケアニーズはたえず変動し,その変動の度合も不定であること,また,それに対応するナース個々の能力も一定ではない.その上,限りある資源のなかで,しかも医師側の診療ニーズも無視できない状況のなかで,ナースの適正な配置をするなどとは,あるいは,不遜なことかもしれない.しかし,だからといって腕をこまねいてはいられない現実がある.そこで,各病棟の看護ケアニードを客観的につかめる方法はないだろうか,そして,それに対応する看護人員を割り出す方法は見つからないだろうか.
看護部長の役割,機能は,それぞれおかれている病院の状況によって,様々であろうと思われる.当院の場合,看護部長の年間業務計画の様々の問題のうち何にもまして,重要な問題は,良いナースになるであろう看護学生に,1人でも多く応募していただくことである.そのためには,普段の看護体制,たとえば,院内教育の充実,看護業務量の分析などによる適正な人員配置,専門職志向,及び,働く環境についてのナースの健全なニーズを満たせるよう計画することであろうと考えている.しかし,最近の医療機器,及び技術の進歩は,臨床における検査の増加をともない,かつ,治療内容等の複雑さは,看護ケア量の増大とナースの精神的緊張を高めてきている.そうした中で,適正な人員配置ということは,実際に,極めて難しい問題である.それはいうまでもないことであるが,患者の看護ケアニーズはたえず変動し,その変動の度合も不定であること,また,それに対応するナース個々の能力も一定ではない.その上,限りある資源のなかで,しかも医師側の診療ニーズも無視できない状況のなかで,ナースの適正な配置をするなどとは,あるいは,不遜なことかもしれない.しかし,だからといって腕をこまねいてはいられない現実がある.そこで,各病棟の看護ケアニードを客観的につかめる方法はないだろうか,そして,それに対応する看護人員を割り出す方法は見つからないだろうか.
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