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文献詳細

雑誌文献

病院44巻12号

1985年12月発行

文献概要

特集 病院中間管理職の諸問題

病院中間管理職の現状と問題点

著者: 末武保政1 小川忠邦2 益田啓作3 鈴木博通4

所属機関: 1十和田市立中央病院 2厚生連滑川病院 3横浜赤十字病院事務部 4虎の門病院会計課

ページ範囲:P.1008 - P.1014

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診療部門の中間管理職
責任分掌と地位の向上が問題解決のポイント
 中間管理職について思う時,私は長かった副院長時代を回想せざるを得ない.副院長というのは職制上確かに管理職であるが,ほとんど何の権限もなく,事務長のような管理スタッフもいない,科長としての仕事のほかは管理上の責任もまたない,ただ確実に存在しているのは院長不在時の代決のみであったからである.
 宴会の時の乾杯係ばかりでは情けないので,庶務係の者と一緒に院内報を出したこともあったが,院長の意志が編集者に伝わってこないのでは,院内報と名をうった回覧板に過ぎないことが分かって,ぽしゃってしまった苦い経験もある.私の15年間の副院長生活で管理職らしい仕事と言えば,放置されていたカルテを整備して病歴管理をしたことと,増改築工事の設計を任せてもらったことくらいであったと思うが,そのいずれも自ら買って出た仕事であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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