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文献詳細

雑誌文献

病院44巻12号

1985年12月発行

文献概要

特集 病院中間管理職の諸問題 資料

第一線監督者の立場と悩み—第一線監督者になったあるいはなる人々へ

著者: 友安直子1

所属機関: 1杏林大学医学部病院管理学教室

ページ範囲:P.1026 - P.1028

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監督者はシステムの要◇
 わが国の病院は,第二次大戦後にかつての診療科別縦型組織から現在みられるような職種部門別横型組織に再編成され,各職種グループはそれぞれ独自の管理体系によって統合されるようになった.その管理体系の末端には第一線監督者と呼ばれる職位があって,各業務単位の中で実際の仕事を担当する一般職員と,病院を経営管理する管理組織とのつなぎ目になっている.
 この第一線監督者は名称こそ主任看護婦,事務係長,技師長などと様々に異なるが,各現場と全体としての病院運営活動との接点となっていることは共通である.また,監督者は患者ケアという目的に応ずるために,各職種による分業からなる組織の複雑な網目に精通する必要がある.病院の仕事はその背景,教育内容,経験および職務の異なる多くの人々によって担われているからである.これらの関係者を,種々の機能を相互補完的に果たすものとしてとらえ,相互の協働が生じる行動システムの要となるのが監督者である.これは図のように表すことができよう.この小論では特に点線で囲った部下との関係の部分を取り上げてみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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