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文献概要
請求もれ防止対策
適正確実な請求の具体化
著者: 安藤秀雄1
所属機関: 1社会保険蒲田総合病院
ページ範囲:P.1038 - P.1039
文献購入ページに移動 「請求もれの防止」,この言葉は医事担当職員から永遠にはなれることはないであろう.医療費の抑制については行政サイドから医療保険をはじめとする諸制度の改正,そして制約が次々と打ち出されてきた.それによって,病医院の経営は一段と厳しさを増し,各病医院は財政的健全化を図るための努力を重ねてきている.そうした状況の中で,速効的な経済的効果をもたらすものとして請求もれの防止が重視され,その対策が常に叫ばれている.
診療行為を適正に算定し,正しい請求行為を行うことは,医療に関わる当然の事務行為である.請求もれ防止という言葉の裏には,病院側は常に損をしているかの印象があるが,誤って過大の請求(とりすぎ)をすることもあるわけで,この点も是正しなければならない.すなわち,すべての診療行為にわたって,諸規則,通達などに基づき適正な誤りのない請求が行われなければならない.不正,不当の請求があってもいけないし,損失となる請求もれもあってはならないということである.医療事務の担当者であればそのようなことは十分わかっているはずだが,実際の業務処理の中で実効をあげることは,まさに至難である.
診療行為を適正に算定し,正しい請求行為を行うことは,医療に関わる当然の事務行為である.請求もれ防止という言葉の裏には,病院側は常に損をしているかの印象があるが,誤って過大の請求(とりすぎ)をすることもあるわけで,この点も是正しなければならない.すなわち,すべての診療行為にわたって,諸規則,通達などに基づき適正な誤りのない請求が行われなければならない.不正,不当の請求があってもいけないし,損失となる請求もれもあってはならないということである.医療事務の担当者であればそのようなことは十分わかっているはずだが,実際の業務処理の中で実効をあげることは,まさに至難である.
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