文献詳細
文献概要
定点観測 高知県・西土佐村から
ゲートボールと「老」の道
著者: 宮原伸二1
所属機関: 1西土佐村国保江川崎診療所
ページ範囲:P.321 - P.321
文献購入ページに移動なかにはゲートボールをすることが生きがいなんていうおとしよりも出てきた.ちょっと寂しい気がする.何のために年をとってきたのだろう.老人の「老」の字は,老化現象の老,老人ボケの老,老人ホームの老という意味ではないはずだ.1年1年,歳をとって,いろいろなことを経験していく,つまり一歩一歩,山登りをして,7〜8合目まで来たところであり,世の中がよく見渡せるということである.老人の老の字は老練の老の字なのである.ベテランということなのである.それゆえ,おとしよりは,今まで得てきたものを地域に還元する義務があり,そこに,おとしよりの存在価値があるといっても過言ではないと思う.
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