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人
ご自分の考えを見事に実行松山赤十字病院院長 土屋 定敏氏
著者: 弘中哲也1
所属機関: 1広島赤十字病院
ページ範囲:P.552 - P.552
文献購入ページに移動 土屋定敏先生は宮崎のご出身で,旧制七高から九州帝国大学医学部を昭和16年3月に卒業,第二外科に入局,軍医として終戦をラバウルで迎えられたと聞いている.昭和26年に九大より,広島赤十字病院外科医長として赴任,43年に松山赤十字病院院長に就任された.私は九大の先輩としての先生から,広島でご一緒だった12年間,多くのことを教えていただいた.
先生は部長会などで,しばしば,経営その他いろいろなことについて考えを述べられていたが,一同,なるほどと感心しながらも,言うは易く行うは難しという見方をしていた.しかし,先生は私たちに語られたことを松山赤十字病院で見事に実行されている.松山就任当時のご苦労について,先生は多くは語られないが,言語に絶する苦心の末,見事に再建されたことを知らない人はいない.どんな場合にも自分の考えを貫き通すあの闘志が,温厚な先生のどこに潜んでいるのか不思議に思うことがある.
先生は部長会などで,しばしば,経営その他いろいろなことについて考えを述べられていたが,一同,なるほどと感心しながらも,言うは易く行うは難しという見方をしていた.しかし,先生は私たちに語られたことを松山赤十字病院で見事に実行されている.松山就任当時のご苦労について,先生は多くは語られないが,言語に絶する苦心の末,見事に再建されたことを知らない人はいない.どんな場合にも自分の考えを貫き通すあの闘志が,温厚な先生のどこに潜んでいるのか不思議に思うことがある.
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