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文献詳細

雑誌文献

病院44巻9号

1985年09月発行

文献概要

時評

「家庭医制度」は良医づくりのテコとなるか

著者: 塙正男

所属機関:

ページ範囲:P.780 - P.780

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 6月5日付の朝日新聞の社説「身近に頼れる家庭医を」を読む.厚生省健康政策局長の諮問機関「家庭医に関する懇談会」が4日に初会合を開いたのに合わせて書かれたものらしい.さっと読むと,すばらしい家庭医の理想が書いてある.「人間的にも質の高い頼れる家庭医像をきちんと描き出すこと」で,そのような家庭医が大勢育つと,「誤診や乱診,乱療や無駄な重複医療が減り,健康教育,健康管理の成果で病気が減り,結果として医療費上昇の歯どめがかかる.—そのような正攻法の家庭医づくりを望みたい.」のだそうだ.
 果たしてそうであろうか.こういった理想を持つことは確かに美しい.また,それに近づく努力もスバラシイと思うが,家庭医を制度化しようとしている厚生省の意図は何か.「朝日」も言うように,例によって,医療費の削減である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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