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病院給食の変貌
当院の誇る給食サービス
著者: 寺田一郎1 井上好美2 清水佳代子3 遠藤初美4 染谷愛子5
所属機関: 1国保水原郷病院 2加登病院栄養部 3財団法人臨床眼科研究所附属病院管理 4社会福祉法人サンビレッジ新生苑 5東京都立広尾病院栄養科
ページ範囲:P.868 - P.877
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病院給食をめぐってかねてからいろいろの論議が行われているが,最近はこれに外注問題が一層の賑やかさを加えている.そして「夕食6時配膳」について現在なお「できる」「できない」の討論が繰り返され,依然として長年にわたる大きなテーマとしてくすぶり続けているのは,見方によっては不思議な現象と言わなければならない.私どもは夕食6時配膳を「天の声」であると受け止め,昭和51年7月に既にクリアして今日に至っている.
この問題は,人員配置について管理側の若干の配慮と,現場の創意工夫によって容易に解決し得るものであり,職員のやる気いかんが決定的なポイントであると考えられる.職員の都合に患者さんを合わせるのではなく,患者さんの都合に職員が合わせてさしあげるのが病院人の当然の務めであり,看護婦が3交代という極端な変則勤務をしている病院で,他の職種が世の中のサラリーマンと同じ勤務態様でなければならない理由は全くないのである.24時間,365日動きの止まることを許されない病院業務を,全職員で手分けして支えていくのが私どもの職場なのである.
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