病院45巻6号

1986年06月発行

特集 今こそ病歴室整備へ向けて

病歴室整備のための諸条件

著者： 高橋政祺¹ 三浦葉子² 三竹年世子³

所属機関： ¹杏林大学医学部病院管理学 ²虎の門病院病歴室 ³杏林大学付属病院病歴室

ページ範囲：P.467 - P.478

文献概要

病歴室の業務範囲と患者数・病床数・診療科目数からの分析
　わが国の病院で病歴管理が機能上の組織として行われるようになってから，早くも30年の歳月が流れている．この間，病歴管理業務は多くの熱心な推進者によって全国的に普及し，今日では高機能病院では欠かせない業務の一つになってきた．
　現在，全国で400〜500の病院が専任の病歴係を配置して病歴室を運用しているが，この病歴室の適正規模ということについて考えてみたい．この開設と運営の費用について，どの程度に考えたらよいかという問題でもある．