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特集 勤務医の未来
医学教育と勤務医の未来
著者: 吉利和1
所属機関: 1日本赤十字社医療センター
ページ範囲:P.583 - P.585
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数年前から,わが国の医療や医学教育に関係した各分野において,医師数の問題が取り上げられている.
私自身は大学にばかりいたので,実際の医療現場の問題として体験したことはごくわずかに過ぎないが,それでも,医師養成ということが,この問題と密接に関係していることは,私のようなものでもよく理解できる.単純に割り切って,現在あるいは近未来において,わが国の医師数は多過ぎるという状況になるのかといわれると,多少思慮のある人は,その可能性は否定しないにしても,その「多過ぎる」ことの内容について考えるべきことに気づいており,医師絶対数を取り上げて多い少ないという論をなすことは,やや不合理なことであるという立場をとるようである.
数年前から,わが国の医療や医学教育に関係した各分野において,医師数の問題が取り上げられている.
私自身は大学にばかりいたので,実際の医療現場の問題として体験したことはごくわずかに過ぎないが,それでも,医師養成ということが,この問題と密接に関係していることは,私のようなものでもよく理解できる.単純に割り切って,現在あるいは近未来において,わが国の医師数は多過ぎるという状況になるのかといわれると,多少思慮のある人は,その可能性は否定しないにしても,その「多過ぎる」ことの内容について考えるべきことに気づいており,医師絶対数を取り上げて多い少ないという論をなすことは,やや不合理なことであるという立場をとるようである.
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