icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院46巻12号

1987年12月発行

文献概要

特集 民間病院のこれから てい談

これからの民間病院の在りかたを考える

著者: 河北博文1 大田浩右2 児玉博行3

所属機関: 1財団法人河北総合病院 2医療法人大田記念病院 3大原記念病院

ページ範囲:P.1029 - P.1037

文献購入ページに移動
 河北 本日のテーマは「民間病院の在りかたを考える」ということですが,とっかかりとして,いきなり変な話題から入り恐縮ですが,「世の中で一番常識のない人間は,医者と学校の先生である」とよく言われています.しかし,今後の社会においては,教育と医療は非常に大きな社会的使命を担っていくのは当然であり,そうであれば,われわれはいつまでもそういう誹謗を受けてばかりはいられず,今後の社会の流れ,例えば情報化,ソフト化,国際化,規制の撤廃,そして高齢化--これは今後直面する最大の難問だと思いますが--といったものをしっかりと見据え,医療人として,更に細かく言えば民間病院の立場から,今後の医療の進むべき道,そしてその対応などを考えていかなければなりません.
 その前提として,最近CI,すなわちコーポレイト・アイデンティティ(Corporate Identity)という言葉が流行していますが,これは組織のイメージの統一という意味で使われています.ところが実際には,イメージの統一といってもロゴマークをつくるとか,社名を換えるとか,悪く言えば誤用されている.アイデンティティ本来の意味は「自分のことを自分の言葉で他に明確に説明できること」なんです.つまり,自分の実体を把握していなければ,アイデンティファイできない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら