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医療・病院管理用語ミニ辞典
—治療薬—ガンマグロブリン/—診断機器—DSA
著者: 山口潜1
所属機関: 1虎の門病院血液科
ページ範囲:P.313 - P.313
文献購入ページに移動 成人慢性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に対する大量免疫グロブリン療法は,Imbach, Pら1)(1981)が小児に対する最初の治験を報告以来,その用法・用量に倣って連続5日間,体重kg当たり400mg/日を2〜3時間かけて点滴する方法が採られている.本邦でも用法・用量については体重kg当たり200mg/日に減量した場合の効果,投与日数3日間への短縮などの検討が行われたが,原法通りに施行しないと十分な効果が得られないと結論された.
成人慢性ITPにおける免疫グロブリン療法の特徴は,①効果は即効的で,投与開始3〜5日で著明な血小板数増加を認め,1週間前後でピークに達し,以後急速に血小板数は減少して原値に戻る,②前述の効果は副腎皮質ステロイドへの反応性・脾臓の有無・疾病の罹病期間とは無関係に見られる,③消化器症状・頭痛を訴えることがあるが,投薬継続を断念せざるを得ないような高度のものが見られることは稀である2),とまとめることができる.
成人慢性ITPにおける免疫グロブリン療法の特徴は,①効果は即効的で,投与開始3〜5日で著明な血小板数増加を認め,1週間前後でピークに達し,以後急速に血小板数は減少して原値に戻る,②前述の効果は副腎皮質ステロイドへの反応性・脾臓の有無・疾病の罹病期間とは無関係に見られる,③消化器症状・頭痛を訴えることがあるが,投薬継続を断念せざるを得ないような高度のものが見られることは稀である2),とまとめることができる.
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