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文献詳細

雑誌文献

病院46巻5号

1987年05月発行

文献概要

民間老人保健施設のモデルを作る南小倉病院院長 矢内伸夫氏

著者: 松尾典臣1

所属機関: 1松尾病院

ページ範囲:P.368 - P.368

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 矢内伸夫先生は元国務大臣三原朝雄氏のお眼鏡にかなった娘婿である.中国に,日々新たなりの語があるが,彼はその通りで,先見し,予見し,実行する.東京慈恵会医科大学卒業後,精神科医としてしばらく東京に在勤.昭和46年,南小倉病院長に就任した.
 当時,この病院は単科精神病院であった.今,精神衛生法が問題になっているが,人権問題の煩わしさを賢明な彼は先を読んで,精神医療を活用した社会復帰の実現に腎透析を開始し,患者さんが麻雀で遊んでいるうちに透析を終了してしまうというようなユニークな発想もした.遂には,これから始まる高齢化問題に向けリハビリテーション医療,地域医療を先取りして,当時では楽々と運営できる精神科病棟を廃してリハビリテーション病院にした.それも先述の透析はもとより,内科,神経科,理学療法科,脳外科,整形外科,麻酔科等あらゆる老人が起こし得る疾患に対応できる体制をとり,そのために保持した医療機器は他病院にも使用させるオープン化を図った.老人医療につきまとう入院から外来への方向づけについては,老人医療デイケア施設を日本で初めて開設.更に,あらゆる業者と契約して,訪問看護・家庭看護がより容易により安全にできるシステムも作った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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