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特集 「病院機能評価」と病院の対応
「病院機能評価」作成の背景と今後の方向
著者: 藤咲暹1
所属機関: 1東北大学医学部病院管理学
ページ範囲:P.465 - P.467
文献購入ページに移動はじめに
人口構造の高齢化と医療技術の高度化に伴い,医療需要の増加がもたらされ,ひいては医療費用の増大が避けられない状況にある.しかしながら,医療費財源をはじめ,多くの医療資源は有限であり,医療の環境条件はますます厳しく変化しつつある.このような時こそ,医療担当者には,より良い医療を求める国民の声に応えて,医療の充実をはかる責務が求められると考えなければならない.
国民が求める良い医療とは,効果的な診療が快適な療養環境で提供されるという医療の効果性と,合理的な医療システムで効率のよい資源投入が行われるという医療の効率性を充足するものといえよう.このことに対する評価が要請されることは避けられないと思われる.より効果的な医療を効率性をも配慮して,国民に提供するための方策を考究することが必要になっているといえよう.このために,まず病院において,自らが保有する医療機能を明確にして,患者に提供する医療を自主的に評価することによって,医療の質の向上をはかるとともに,効率化を考慮することは重要な課題であると考えられる.
人口構造の高齢化と医療技術の高度化に伴い,医療需要の増加がもたらされ,ひいては医療費用の増大が避けられない状況にある.しかしながら,医療費財源をはじめ,多くの医療資源は有限であり,医療の環境条件はますます厳しく変化しつつある.このような時こそ,医療担当者には,より良い医療を求める国民の声に応えて,医療の充実をはかる責務が求められると考えなければならない.
国民が求める良い医療とは,効果的な診療が快適な療養環境で提供されるという医療の効果性と,合理的な医療システムで効率のよい資源投入が行われるという医療の効率性を充足するものといえよう.このことに対する評価が要請されることは避けられないと思われる.より効果的な医療を効率性をも配慮して,国民に提供するための方策を考究することが必要になっているといえよう.このために,まず病院において,自らが保有する医療機能を明確にして,患者に提供する医療を自主的に評価することによって,医療の質の向上をはかるとともに,効率化を考慮することは重要な課題であると考えられる.
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