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文献詳細

雑誌文献

病院46巻8号

1987年08月発行

文献概要

今日の視点

痴呆老人ケアの現状と今後の対応—現場臨床医の眼

著者: 田中多聞12

所属機関: 1福岡大学医学部 2原土井病院デイ・ケアセンター

ページ範囲:P.633 - P.639

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痴呆は老人の"最後の友"
 痴呆dementiaはdement (狂気),ia (病態)で,病名でなくsyndromeである.demented syndrome (DS)の原因は脳の器質的損傷,中毒,腫瘍,脳外術後後遺症,その他原因は多種多様である.著者の臨床医学的研究によると,dementiaはAlzhei-mer's disease(AD),senile dementia of Alzheimer type (SDAT),depressive pseudodemen-tia(PD),vascular dementia(VD)が主要原因疾患と考えられていたが,CT像ではVD+SDAT, multi-infarct dementia(MID)+SDATの混合型が多く,表1に示すごとく諸家の報告にもこのことが示されている.DSを呈する初老期,老年期の患者数は臨床各科(小児科を除く)に多数訪れ,また入院中にDSを現すことは多くの臨床医が経験している.本論文は主題に基づき論じたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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