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今日の視点
在宅医療の制度化に伴う法的問題(その2)—健康権の視座から
著者: 宇都木伸1
所属機関: 1東海大学法学部
ページ範囲:P.829 - P.832
文献購入ページに移動III.医療者の責任
個々の医療における医療者の責任という課題は2つに大別される.その1は,医療者が自ら直接的に果すべき責任であり,在宅化の開始決定をすること,およびそれを継続していくことである.その2は,いわば指導監督者としての責任である.本来医療者が為してきた医療の一部を患者本人や家族が行うわけであるが,これにより医療者が免責されるわけではなく,その限界を見極め,これに必要な指導・訓練を施し,さらに監督し続けねばならない.この問題から先にみていこう.
個々の医療における医療者の責任という課題は2つに大別される.その1は,医療者が自ら直接的に果すべき責任であり,在宅化の開始決定をすること,およびそれを継続していくことである.その2は,いわば指導監督者としての責任である.本来医療者が為してきた医療の一部を患者本人や家族が行うわけであるが,これにより医療者が免責されるわけではなく,その限界を見極め,これに必要な指導・訓練を施し,さらに監督し続けねばならない.この問題から先にみていこう.
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