文献詳細
文献概要
医療従事者のための患者学
"病気"を意識する(その1)
著者: 木村登紀子1
所属機関: 1聖路加看護大学・心理学
ページ範囲:P.976 - P.979
文献購入ページに移動 過去5回にわたり,"患者学"の課題と方法を模索し,患者の"こころ"を理解するための視点を定めるべく,西洋および東洋の哲学,そして心理学における"人間理解"に言及してきた.その意味では,日々患者の対応に追われる読者の方々にとって,これまでの内容は無柳の感を免れ得なかったかも知れない.
しかしながら,すでに何度も述べてきたように,"患者学"はまだ確立された学問領域ではなく,今後に向けてのひとつの試みとも言うべきものである.それゆえに,筆者自身がみずからの視点を定め,"患者学"へアプローチする"とば口"を見つけることが必要であった,これまでの記述も文献渉猟も,いわばその足場を固めるための努力であった.その点はご理解いただきたい.
しかしながら,すでに何度も述べてきたように,"患者学"はまだ確立された学問領域ではなく,今後に向けてのひとつの試みとも言うべきものである.それゆえに,筆者自身がみずからの視点を定め,"患者学"へアプローチする"とば口"を見つけることが必要であった,これまでの記述も文献渉猟も,いわばその足場を固めるための努力であった.その点はご理解いただきたい.
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